今期はあまり筆者の琴線にふれるドラマが無いため、「Nのために」のDVDを視聴しましたので、その感想を書いてみようと思います。
まず、ドラマ「Nのために」は昨年12月に放送終了したドラマです。
視聴率こそ振いませんでしたが、半年以上経った今も、ネット上には作品に魅せられた人々の声が絶えないようです。
平均視聴率は約9%と、同クールで話題を呼んだ他ドラマと比べ寂しい印象は否めませんでしたが、
「なんでこんなに、泣けるんだろう」
「最後まで手を抜かなかったドラマだ」
「今やっているドラマがつまらないものに思える」
最終回の放送前後はTwitter上で「Nのために DVD」「成瀬くん」といった、関連ワードが次々とトレンド入りを果たし、放送終了は、番組公式サイトのファンメッセージには、「多くの人に感動や影響を与えたこの作品こそ、評価されるべき」「完全にNロス状態」「私にとって歴代ナンバーワンの作品」「その後を映画化希望します」といった熱いコメントが寄せられていたのを憶えています。
そんな、Twitterのつぶやきは今も少なくありません。
今年に入って3月に「Nのために」Blu-ray&DVD BOXが発売され、ロケ地の香川県でトーク・イベントが開催されました。
あらためて、ドラマ「Nのためにを」視聴して見ると、
杉下望と成瀬慎司の故郷「青景島」のロケ地となった小豆島の景色が、
いかにドラマには不可欠なものであったのかが判りました。
筆者も時間を作って、ぜひとも訪れてみたい場所です。
島からフェリーに乗って出て行き、フェリーに乗って島に戻りラストシーンへと・・・。
望と慎司が自転車で下ってきた棚田の小道や、勉強や詰将棋をした東屋など、東京編とは違い、2人にとっての原風景としての重要性を感じました。
ドラマ「Nのために」は、”朝ドラ俳優”の賀来賢人と窪田正孝が出演することや、榮倉奈々が高校生から32歳を演じることなどが話題になったりしていましたが、湊かなえの「純愛ミステリー」小説は、時間軸の描写が難しいにも関わらず、上手くドラマ化されていたことが、良質なドラマとして視聴者の目に映ったのではないかと思います。
もちろん、俳優陣の演技が観る者に感動を与えてくれたのは勿論ですが、大事な場面で、家入レオの主題歌「Silly」が流れ、視聴者の感情移入を容易にしたのではないでしょうか。
筆者は、いまだに「Silly」を聞くと、ドラマ「Nのために」の場面がよみがえり、目頭が熱くなってしまいます。
『Nのために』が、他の高視聴率ドラマを押さえて、ギャラクシー賞テレビ部門12月度月間賞を受賞したのもうなづけます。
▼授賞理由
過去と現在が交錯する複雑な展開だったが、スリリングな謎解きは飽きさせることなく最終回まで見る側を引っ張った。
湊かなえの原作にはない登場人物を出してドラマ独自の物語やテンポよいリアルな演出、榮倉奈々の好演で「見せる」ドラマに仕上がっていた。
過去や地域のドロドロした呪縛を示しつつ人の幸福について考えさせる作品だった。
3つの時間軸をややこしくなく描きわけ、なおかつキャラクターの心情がきちんと伝わってくる脚本。
それを演じきった役者たち。
さらに細やかな演出と映像の美しさ。
全てがうまく噛み合い、ドラマとしてのクオリティがとても高かった。
ここに、良質なドラマを愛してやまない視聴者が魅了された理由が凝縮されています。
「Nのために」Blu-ray&DVD BOXは手が出ないけれど、もう一度ドラマ「Nのために」を視聴したいと思っている方に、是非お勧めなのがコチラ
筆者は、まずこの無料お試し期間中に「Nのために」を視聴しました。
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